2015年06月04日

香川県展出品作品

今回の県展のために年初めから制作に入りました。
何か地元のモチーフを使いたく考えた末、ここ数年田畑を荒らして有名?なイノシシに決定。
ネットから色んな角度から撮られたイノシシの画像をプリントアウトしてディテールを確認。
地元の猟師からも実物の子供のイノシシの死体を見せてもらって写真に収め、色々情報を収集。
取り敢えずデカイのが一番と思い大体の大きさを決める。でもこれが後々問題になってくるのはこの時考えもしなかった。
後ほど詳細を。
素材は鉄板。いつもの多面体構造で作る。
まず大体の形を鉄筋を使って輪郭を出す。
後はひたすら鉄板をプラズマで切って
溶接していく。
主に三角形なので二辺の長さと角度を専門道具で(名前は分からない)計り、1枚1枚切り出していく。
形をとりながらこの作業が延々に続く。
うしろ足から始まってお尻、腹、背中、首まで来るのに2ヶ月。
普段の注文もこなしながらなのでなかなか進まない。
でもだんだん切り出していく平面が立体になってくると同時にテンションも上がって来る。
何度もあちこちから眺めて形のバランスを取っていく。
やっと大事なかつ難しい頭の部分。
パーツも細くなり1日に作業が進む量が極端に減る。
でも大事な部分なので丁寧に時間をかけ作っていく。
そして目の部分。
以前知り合いの及川実さんに目は大事だよと言われたことがあり、かなり悩む。
前に作ったゴリラの目は鉄の半球キャップを使って何かしっくりこなかったのもあり、結果陶芸家の田淵太郎に焼いてもらう事に。形は僕が制作。彼が釉薬かけて焼くという方式を採った。
彼にお願いしてる間に口元、牙を制作。
そして形が完成したのは4月に入ってたと思う。
それまで制作期間も長かったので近所の方から知り合いから親戚からと色々な方の目に触れてしまい、あんまり作業を見せたくない僕としてはかなり困った。
でもその方達から賞賛を少なからずもらい制作意欲を掻き立てられたのは事実。
なかなかの大作を完成させられたのも
その方達のおかげと言っても過言じゃない。
ありがとうございました。
で、仕上げに入る前に錆びないように亜鉛メッキというのをかけなくてはいけなくて
それが厄介なんです。
細かい説明は省きますが、このメッキ屋さんに2度ほど山の中にある僕のスタジオまでご足労願ってアドバイスを貰いました。
少し説明すると、亜鉛メッキは別名どぶ漬けといってモノをドロドロに溶けた亜鉛のプールに(600度くらいあるらしい)漬け込んで鉄の表面に亜鉛の膜を張って防錆する
メッキ方。その為に中が空洞のイノシシのなかもメッキするには、亜鉛が入っていくところと出ていくところを作ってやらないといけない。イノシシでいうとお腹と頭のてっぺん。(本当はもっと細かいところまで開けている)足から漬けていって亜鉛が頭から抜ける感じ。
で嫌々後から溶接する事を考え三角のパネルを外していく。
そしてもう一つ、亜鉛は鉄と比重が近いらしく、もしかしたらプールに浮かんでしまうかもしれないという問題。
そしてメッキ屋さんの提案でイノシシの周りをある程度しっかりとした重さのある鋼材で枠を作り、その中にイノシシをあちこちから鉄筋の棒で支えて固定すれば枠の重さでプールには沈むし、一旦沈めたのを引き揚げやすいという事になった。
でもこれがまたかなりの出費。
材料も数万円。手間もかかるし、メッキ代は交渉の末安くして頂いたが、色んなところで踏ん張りどころだった。
やっとメッキに出せたのが一週間後ぐらい。
おかげで綺麗に上がってきたが作品としてはこれから。
穴の開いた開口部を塞ぎ、ウオッシュプライマーという密着材を塗ってサーフェーサーという下地材を塗る。そして隙間が大きいところはパテ埋めして乾燥させて削る。
やっと上塗りに入ったのは五月頭。
仕上げの塗料はこれまたお高いドイツ製の塗料。でも完成目前なのでお金の事は無視。そして完成してた目を取り付けてやっとやっとやっと完成!
時間もお金も手間も人の助けも今までで一番掛かった作品。
その分思い入れも一番。
何度もイノシシの周りを回って眺めては自己満足。
早く県展来ないかなー
どう評価していただけるのか楽しみー
この4ヶ月の間本当に楽しかったー
posted by コジロー at 09:31| 香川 ☁| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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